側溝から大雨と冠水を考えるその②
こんにちはフジプレコンの酒井です。
先日、台風の一号が発生し温帯低気圧になって近寄りましたが今年もやってきそうですね台風は。そんな大雨時に冠水しないように側溝の観点から考えた二回目です。
前回のブログで一年の雨の多くは10mmに満たない少量の雨で、雨が降った時に側溝に土砂と雨が入ります。少量の雨だと流れが弱く集水桝に土砂が流すことができない。流しきらないうちにまた弱い雨が降り側溝には土砂が入ってくると側溝に土砂が溜まっていきます。と話しました。
そしてグレーチングや側溝の中から草の葉っぱなどが出ていることがありますが、側溝内にたまった土砂に雨による水が流れてさらに植物の種が付き、さらにさらにグレーチングなどの隙間から太陽の光が入ると元気よく植物が育ってしまうと。そして頑固な堆積物が側溝内にたまってしまうことになります。
なので簡単に冠水してしまいます。
側溝アドバイザーがSE側溝を考えました。ゴミが溜まらない・土砂がたまりにくい側溝です。
水が流れる底に半円の溝があり雨が少なくても土砂や小石がよく流れて常に側溝の中が綺麗です(^^)v
上記の原理をひもときます。
側溝の上にはスリットと呼ばれる隙間があり道路から流れてくる雨水や土砂が側溝の中に入り込みます。上部は少しだけ斜めになっていて水が入り込みやすくなっています。スリットの幅は15mm(1.5cm)です。昔からある側溝の蓋の部分に手を入れる隙間がありますがその幅は20mm(2cm)強あるのでその隙間よりは狭いです。
15mmの隙間から雨水や土砂が側溝内に入ってくるのですがそこで考えました。水が流れてくる側溝の底に半円の溝を付けたのです。弱い雨でも中に土砂やゴミをためたくないから。
イメージしてみてください、例えば流しそうめんを流すとき竹を半分に切って半円の状態です。雨といなどもそうです。□よりも〇のほうが良いのですが、さらに四角い中に半円なので水も集まってきて水の流れを作ります。
なので15mmの隙間から入ってくる土砂は少量の雨であっても水の流れを強くし側溝内部が常に綺麗にできる工夫がしてあります(*^^)v
さらに側溝の上には人が歩いた時などに滑らないようにザラザラになっています。
もう一つ、側溝の形をまっすぐに箱型にすることにして安定をよくして強くそして施工しやすく側溝横の舗装が沈むことなくスムーズに道路の水が側溝に入ることを追求しています。
いろいろ考えてこの形です。
側溝からできるだけ冠水を防ぎ側溝内をつねに綺麗に保ち安全な道路つくりに協力していきたいです。
酒井でした。
酒井隆
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