アンダーパスには浸透側溝で冠水対策の提案です。
今日は側溝アドバイザーの酒井です。全国各地で梅雨と雨の心配の時期になってきました。
天気予報を見ていると雨の情報がいち早くレーダーでスマホで簡単に見ることが出来るようになりましたね。便利になりました。便利になりましたが雨の降り方が近年、線状降水帯など激しい雨が長く続くことも増えてきました。毎日車に乗っているので大雨時にはやはり冠水して車がハマらないか気になります。
道路のラインで冠水時の目安の表記を道路上に積極的にして頂いていると思いますので道路上で車がはまることが少なくなると良いですね。
冠水で一番気になる箇所はアンダーパスでしょうか。しょっちゅう事故はあるわけではないと思いますが、たまにとっても悲しい事故がニュースで流れることがあると思います。愛知県内でアンダーパスの工事でフジプレコンの側溝を使用頂いたので現場のご紹介をしたいと思います。
今回使用頂いたのは国道23号線が愛知県内を通っていますが23号を潜るアンダーパスです。大きな道路ではなく乗用車が通る程度のアンダーパスです。現場は通学路にもなっていますので大きな道路ではないですがやはり安全と安心をです。
アンダーパス冠水には幾つかの理由があると思いますが地下水位が高く常時水がながれていることや、大雨が降り通常でも水が多い箇所にさらに雨がゴミ・土砂も引っ張ってきますので排水がつまり限度をこえて冠水してしまうのも一つの理由だと思います。
それを少しでも軽減することが出来ると思い提案させて頂きました。
ECO側溝です。この側溝はふたのガタツキなしの箱型スリット側溝で幅が15mmのスリットなので幅より大きなゴミは側溝内には入りません。側溝の天端は滑り止めになっています。スリットから入るものは側溝内の半円の溝でたまらない仕組みを採用してあります。
最大の特徴は側溝の横に穴が開いていることです。通常は側溝内から外に雨水を浸透させる為にあるのですが今回は側溝外の湧水・地下水を中にいれて通常時から排水し尚且つ雨水排水をすみやかに排水することが出来ると思います。
側溝だけでは防ぎようがない時も当然多いと思いますし地下部にはグレーチングの採用、そして従来もグレーチングを多く使用してあるアンダーパスがほとんどだと思いますが、今回現場を見てみてやはり大事なことは
雨が降った時に側溝の中がまず綺麗であること。
SE側溝・ECO側溝は水が流れる箇所に半円溝が切ってありスリットから入るものは少数量の水でもゴミが溜まりにくい構造です。道路でもアンダーパスでも水をすみやかに排水しないといけない側溝に土砂が詰まって排水出来ない・・・そりゃすぐ冠水です。
道路でもアンダーパスでも大雨時に冠水する理由の一つに、年中降る雨の少雨量時に溜まる土砂やゴミがあります。それをいかに側溝内に溜めずに綺麗に保つことが出来るか、側溝が正しく活躍し冠水を防ぎたいと思います。
またいろいろな現場を見て研究してご紹介しますね。
酒井隆
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