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側溝から大雨と冠水を考える

公開日: : 投稿者:酒井隆 SE側溝, インバート, 道路製品

こんにちは側溝アドバイザーの酒井です。

コロナは早く収束するとよいですね。

今日は側溝アドバイザーらしく側溝の話をさせて頂きたいと思います。

今年も暑い夏になりそうですが、暑いといえば海や夏休み熱中症など連想の中に集中豪雨や台風なども。

近年は大きな災害が毎年起きてますし線状降水帯と呼ばれる現象もあります。長時間にわたり強い雨が降り続く現象です。大雨が降ると土砂災害や河川の増水・氾濫と心配される自然災害が多くなります。

その大きな心配事を小さな側溝から少しでも冠水や氾濫を軽減したり遅らせたりできないかと考えています。

少し前にニュースでもやっていましたが雨が降った際にまず側溝の中が綺麗ですみやかな排水をしないといけない。

側溝の中が土砂で溜まっていたり、水が集まってくる集水桝の中が土砂などで溜まっていたりすると雨が降った際にあっという間に排水ができなくて冠水、道路などに水があふれだしてきます。

IMG_6435[1]

これが大雨時に冠水しやすい原因ですが、話を戻すと道路の排水を計画するときに時間当たりの雨量を国土交通省や各都道府県の計算で道路を計画し作っていただいているので簡単には冠水しないですが、側溝の中に何もなく綺麗であることが大前提です。

側溝中心に考えていくと大雨時はさすがにいっぱい水が流れて集水桝に行くので桝から水があふれたり側溝の中を凄い勢いで水が流れているので側溝内に土砂が溜まったりすることはありません。

ではどのようにもしくはどうして側溝内に土砂が溜まるのかというと降水量が関係してきます。

一年の多くは10mm以下の雨です。気象庁のホームページに記録があります。

気象庁のホームページより

気象庁のホームページより

ホームページから上のタブで各種データ資料→地点選択→地点選択→年月日選択→月の選択→データの種類で一覧表を見ると日ごとの値を降雨量のデータが見ることができます。例えば東京の2019年の6~8月あたりを見てみると一時間当たりの雨量で10mm以上の雨が降った記録は6月は一回・7月も一回で8月は4回で9月は一回です。

多くは10mmに満たない少量の雨です。雨が降った時に側溝に土砂と雨が入るのですが次に雨が降っても弱い雨だと集水桝に土砂が中々流れないのに側溝には土砂が入ってくる状態になりやすく土砂が溜まっていきます。

たまにグレーチングや側溝の中から草の葉っぱなどが出ていることがありますが側溝内にたまった土砂に雨による水が流れてさらに植物の種が付きさらにさらにグレーチングなどの隙間から太陽の光が入ると元気よく植物が育ってしまうと。そして頑固な堆積物が側溝内にたまってしまうことになります。

これでは簡単に冠水してしまいます。
画像 001

スリット側溝

SE側溝

なので側溝アドバイザーがSE側溝を考えました。ゴミが溜まらない・土砂がたまりにくい側溝です。

水が流れる底に半円の溝があり雨が少なくても土砂や小石がよく流れて常に側溝の中が綺麗です(^^)v

次回に続く

 

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酒井隆

酒井隆

側溝アドバイザーフジプレコン株式会社
自転車が道路をはしる世の中になりました。様々な側溝もあり、使い分けが必要ではないでしょうか。勉強不足ではありますが、現場に応じた最適な側溝を提案する事が出来る側溝アドバイザーをめざしております。子供に車に自転車に安心安全な道路作りをぜひお手伝いさせてください。
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