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コンクリートの養生(ようじょう)について「寒くなってきたのでヒトもコンクリートも養生は大切編」

公開日: : 最終更新日:2017/11/30 投稿者:岸川宏幸 お知らせ, 仕事中, 豆知識, 道路製品, 鉄道資材

こんにちは、豊橋工場の品質管理責任者の岸川です。

今、日本の製造業の根幹を揺るがすようなニュース(K製鋼所、N自動車など)が飛び込んできましたが、同じ製造業として、やはり品質を考え、お客様を見ることができないと、メーカーとしての責任は果たせない、と痛感しております。そこで今回は、いや、今回から(シリーズ化決定?)コンクリートの品質管理を改めて見つめ直し、コンクリートの安全性など、材料、製品について信頼のおけるモノ、として発信できればと思います。

今回は、すっかり寒くなってきたので、風邪をひかないように、ヒトも養生が必要ですが、コンクリートも養生がとても大切、なお話しです。

養生って(ようじょう、と読みます)

辞書によると、「衛生をまもり健康の増進に心がけること。また、病気をなおすように努めること」なのですが、ちゃんと別の意味でも載ってます。「作業中に、先に完成した部分など作業の対象物の周辺物を汚損や傷から護ったり、コンクリート施工などで作業対象物が順調に望みの状態になるようにあらかじめ手を打っておくこと」とあり、コンクリートの強度を増すこと、コンクリート自体を守ることになります。ヒトにもコンクリートにも「養生」は重要ですね。

養生の目的

コンクリートは、主材料のセメントと水の化学反応(水和反応)により硬化し、強度発現します。コンクリートが硬化し、強度を得るためには、適切な温度と水分が必要です。

コンクリートは、構造上、打ち込みされる部分が表面となります。この表面は外部からの水分や乾燥の状態や温度の影響を受けやすく硬化するまでの保護が必要です。(保護)

また、養生期間については、適正な強度を発現させるために、「土木学会 コンクリート標準示方書」「日本建築学会 JASS5」などにも基準が示されています。また私ども二次製品メーカーでは、基準としてJIS規格が最もポピュラーですが、JIS規格内には明確な期間の規定はありません。(昔はあった?、らしい?)これは各社製造する品種形状や材料配合も異なることから、規定の強度満足できる体制で、品質管理が行われれば良いということになります。弊社では、材齢14日を基準としている製品が多いです。(強度管理)

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養生方法

コンクリートの養生の方法は、建築、土木の現場では、自然に水養生、散水養生が一般的です。型枠養生やシート養生は封かん状態として養生できる方法として有効です。私ども二次製品メーカーでは、蒸気養生という方法が一般的です。これは、鋼製の型枠を使った製造サイクルを早め、製造効率を上げるために利用します。また短納期での規格強度の確保も必要となる場合あり、有効な手段と言えます。

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(養生シートを被せて蒸気養生中)

他にもオートクレーブ養生と言って、(直訳だと圧力釜)高温高圧状態にして養生することです。これも高い品質を確保するための養生方法です。(一般的にパイル製品やポール製品が多い)

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一例ですが、このような釜に入れて養生します。(株式会社マルイ様のHPより引用)

蒸気養生

コンクリート製品メーカーで多く使われる蒸気養生では、型枠から脱型(だっけい:取り外し)できる強度を満足しつつ、長期強度の発現や、外観などに影響を与えないようにコントロールすることが求められます。コンクリートは、練り混ぜ開始から硬化が始まりますが、初期にあまり高温下に置かれると、組織が粗大となり吹き上がってしまいます(表現が難、、、パンケーキのようにふかふかの組織)当然、強度はなく、もろいコンクリートとなります。また、適正な温度管理であったとしても、時間が短いと、規定の脱型強度に達せず、型枠から取り外す時に壊れてしまいます。(各社養生温度管理プログラムは技術資料として持ち合わせ適応しています。)

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(テント式養生室)

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(プログラムコントローラ)

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(ご存知!ミウラのボイラー)

適正に養生されたコンクリート製品は、丈夫で長持ち!

高品質の製品をお届けすることを第一に考え、これからも取り組んで参ります!

一度、工場へのご訪問を、ぜひともお待ち致しております!

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岸川宏幸

岸川宏幸

工場長&側溝アドバイザーフジプレコン株式会社
品質管理から営業へ。そして製造部に帰ってきました。製品は品質がよくきれいなモノであれば売れると思っていました。でも実際は、キレイであることは当然のことですが、現場に応じた必要なモノを提供しなければならないことがわかりました。コンクリート全般のご相談も喜んで承ります。
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